派遣の営業とは?仕事内容からキャリアパス・未経験からの転職方法まで解説
2025/11/27
「派遣の営業ってきついのかな」「自分にも向いている仕事なのか知りたい」と気になりながらも、実際の中身がよく分からず、就業を迷っている人も少なくないでしょう。
派遣会社の営業は、企業の人手不足を解消しながら求職者のキャリアも支える、やりがいの大きい仕事です。一方で、調整ごとやプレッシャーも少なくありません。
この記事では、具体的な仕事内容からやりがい・大変さ、向いている人の特徴、年収・キャリアパス、未経験から挑戦する際のポイントまでを丁寧に整理します。
派遣営業の仕事は「企業」と「人」をつなぐ架け橋
派遣会社の営業は、一言でいえば「人材を通じて企業の課題を解決し、働く人のキャリアにも向き合う仕事」です。モノではなく「人」を扱うため、一つひとつの案件の背景に企業の事情やスタッフの生活があり、営業としての責任は軽くありません。
その一方で、自分の提案や調整によって、企業の成長に貢献できたり、スタッフから感謝の言葉をもらえたりする場面も多く、社会的な意義を感じやすい仕事だと言えます。
派遣営業は、クライアント企業と派遣スタッフの間に立つ「ハブ」のような存在です。採用難が続く中、企業の人材戦略を支えつつ、求職者にとって無理のない働き方を一緒に考える役割も担います。
派遣会社の営業の具体的な仕事内容
派遣営業の業務は、大きく「企業側(法人)」に向けた仕事と、「派遣スタッフ側」に向けた仕事の二つに分かれます。法人営業として新規顧客を開拓し、既存顧客との関係を深めながら、人材ニーズをヒアリングするのが前者です。一方で、登録スタッフの面談や仕事の紹介、就業後のフォローなど、キャリアアドバイザーのような役割も同時に担います。
どちらか一方に偏るのではなく、日によって法人対応が中心になる日もあれば、スタッフ面談やフォローが続く日もあります。このバランス感覚が、派遣営業ならではの特徴といえます。
【法人向け】クライアント企業の課題解決
法人向けの仕事は、企業の「人が足りない」「適切な人材を採用したい」といった課題に対して、人材面から解決策を提案する営業活動です。新規の企業にアプローチして取引をスタートさせる動きと、既存の取引先への深耕営業の両方が含まれます。
単純に求人枠を埋めるだけではなく、どのような人材であれば長く活躍してもらえるかなど、先方の事業戦略を理解した上で提案する姿勢が求められます。
新規クライアントの開拓
新規開拓では、人材不足が想定される企業をリストアップし、営業アプローチを行います。テレアポやメール送信、問い合わせフォームからの提案、業界の展示会・イベントで名刺交換した企業へのフォローなど手法は複数あります。
業界や企業規模によって、人材ニーズや課題は異なります。例えば、製造業なら繁忙期の増産対応、IT企業なら特定スキルのエンジニア不足など、それぞれの事情を踏まえて会話を組み立てることが効果的です。
初回訪問では、会社概要のヒアリングや現状の採用状況を丁寧に確認し、信頼関係の土台をつくることが次の提案につながります。
既存クライアントへの深耕営業
一度取引が始まった企業に対しては、定期的に連絡や訪問を行い、関係を育てていきます。就業中の派遣スタッフの様子を共有したり、部署の体制変更や新規プロジェクトの話題から追加の人材ニーズを探ったりすることが主な目的です。
単発で人を入れて終わりではなく、「人材パートナー」として長期的な関係を築くほど、継続的な依頼や新たな部署からの相談が増えます。日々の細かなやり取りやトラブル対応で信頼を積み上げることが、結果的に売上と顧客満足の向上につながるでしょう。
人材ニーズのヒアリングと求人票の作成
企業の課題を正しく理解するためには、表面的な条件だけでなく、職場の雰囲気や求める人物像まで踏み込んで聞き出す姿勢が大切です。
求めるスキル・経験、担当業務、勤務時間帯、残業の有無、時給レンジ、必要な資格、現場の年齢層など、確認すべき項目は多岐にわたります。この情報を整理し、求職者にとって魅力が伝わる求人票としてまとめるのが営業の役割です。
条件面だけでなく、「教育体制が整っている」「駅から近い」といったプラス要素を見つけて言語化することで、応募を集めやすくなります。
派遣スタッフのマッチングと企業への提案
求人が固まったら、自社に登録しているスタッフのデータベースから候補者を選びます。過去の職歴やスキルシート、面談時の印象などを思い出しながら、「この企業と相性が良さそうだ」と感じる人をピックアップしていきます。
候補者が決まったら、企業向けの提案資料としてスキルシートを整え、「なぜこの人材を推薦するのか」を明確に伝えることが重要です。職務経験はもちろん、コミュニケーション力や意欲など、数値化しづらい魅力も言葉にして補足すると、採用側にイメージが伝わりやすくなります。
派遣契約の締結
企業とスタッフ双方の合意が得られたら、就業条件の最終確認と契約手続きに進みます。派遣料金や就業時間、休日、残業の扱い、契約期間など、細かな条件を調整し、企業との間で労働者派遣契約書を取り交わします。
契約内容は、スタッフの雇用条件や働き方に直結するため、法令に沿って正確に整える必要があります。営業は、社内の事務担当とも連携しながら、トラブルにつながらないよう丁寧に進めていきましょう。
【スタッフ向け】派遣スタッフの就業サポート
スタッフ側の業務は、登録希望者との面談からスタートし、仕事の紹介、職場見学の段取り、就業後のフォローまで幅広く続きます。
単に「空いている枠に人を入れる」のではなく、スタッフの希望や生活状況に耳を傾けながら、無理のない働き方を一緒に考える姿勢が大切です。信頼してもらえるほど、長期的な就業や追加の相談にもつながります。
登録スタッフとの面談・カウンセリング
登録面談では、これまでの職歴や保有スキル、希望する職種・勤務時間帯・勤務地などを丁寧にヒアリングします。同時に、これまでの仕事で大変だったことや得意だったこと、今後どのような働き方をしたいかも聞き出し、本人のキャリア観を整理していきます。
表面的な条件の一致だけでは、長く続く職場にはなりにくい場面もあります。緊張している人から本音を引き出すためには、安心して話せる雰囲気づくりと、相槌の打ち方、質問の順番など細かな配慮が求められます。
希望やスキルに合った仕事の紹介
面談の内容を踏まえ、スタッフに合いそうな求人を選んで提案します。その際、仕事内容や条件だけを説明するのではなく、「職場の雰囲気」「同年代のスタッフが多いか」「残業の頻度」など、実際に働くイメージにつながる情報も合わせて伝えると納得感が高まります。
必ずしも希望条件がすべて満たされる案件ばかりとは限りませんが、譲れないポイントと妥協できるポイントを一緒に整理しながら、現実的な選択肢を提示することが求められます。
職場見学のセッティングと同行
紹介した仕事に興味を持ってもらえたら、企業側と日程を調整し、職場見学(顔合わせ)の場を設けます。当日は営業が同行し、最初の挨拶をサポートしたり、スタッフが聞きづらいことを代わりに質問したりすることもあります。
職場見学は、本来スタッフが職場環境や業務内容を確認するための場ですが、実務上は企業とスタッフ双方が「ミスマッチがないか」を確認する顔合わせの機会としても機能しています。
就業開始後の定期的なフォロー
就業が始まった後も、派遣営業の役割は続きます。数日後や数週間後に電話や訪問で様子を確認し、「仕事は覚えられているか」「人間関係で気になることはないか」などをヒアリングします。
問題が小さいうちに気づければ、配置換えの相談や業務量の調整など、企業側との間に立って早めの対策を取れます。スタッフから相談されやすい関係を築けるかどうかが、長期就業と契約更新率を左右するといっても過言ではありません。
契約更新の手続きとキャリア相談
契約期間の終了が近づいたら、企業とスタッフの双方に継続の意向を確認します。状況に応じて、契約期間の延長や条件変更の交渉を行い、合意が得られれば更新手続きを進めます。
更新のタイミングは、スタッフの今後のキャリアを見直す良い機会でもあります。「このまま同じ職場で経験を深めたいのか」「別の職種にも挑戦したいのか」などを改めて話し合い、長期的なキャリアプランを一緒に描いていくことが、信頼される営業への一歩につながります。
派遣会社営業の1日のスケジュール例
派遣会社の営業の1日は、午前中にメール対応や社内ミーティングで全体の状況を整理し、その後クライアント訪問やスタッフ面談で外出する流れが一般的です。夕方は社内に戻り、日中の商談内容をシステムに入力したり、翌日のアポイントを調整したりします。
【1日のスケジュール例】
9:00 出社・朝礼・メールチェック
10:00 既存クライアント企業を訪問し、人材ニーズのヒアリング
11:30 移動・社内に戻り、ヒアリング内容を社内システムに入力
12:00 昼休憩
13:00 登録スタッフとの面談・カウンセリング
14:30 別のスタッフへ仕事の提案・職場見学の日程調整
16:00 新規問い合わせ企業への訪問、会社説明とサービス提案
17:30 社内で事務処理(契約書作成、スキルシート更新)
18:30 翌日の訪問予定や面談スケジュールを確認して退勤
日によって企業訪問が多い日もあれば、登録会や面談が集中する日もあり、スケジュールは変化しやすい仕事です。そのため、優先順位をつけてタスクを並べ替えながら動く力が求められます。
派遣会社の営業のやりがい
派遣会社の営業のやりがいは、大きくは次の3つです。
- 企業の事業成長に貢献できる
- 求職者の人生の節目に関われる
- 多様な業界知識とビジネススキルが身につく
人材を採用できずに困っていた企業に、ぴったりのスタッフを提案できたとき、事業の現場から「助かった」と感謝の声をもらえることがなによりのやりがいでしょう。また、就業が決まったスタッフから「生活が安定した」「自信がついた」といった話を聞くと、自分の仕事が誰かの人生の転機に関わった実感も得やすいです。
複数の業界・職種の企業と日々やり取りするため、業界ごとの構造や人材ニーズを学ぶ機会も豊富です。その過程で、営業力だけでなく、課題解決力や交渉力など、他の仕事でも通用するスキルが磨かれていきます。
派遣営業は、企業と人の両方を相手にする仕事だからこそ、大きなやりがいと同時に特有の大変さも抱えています。成果が目に見えやすく感謝される機会も多い一方で、目標数字へのプレッシャーやトラブル対応による精神的な負荷も避けられません。
「派遣会社の営業はやめとけ」と言われる理由
一方で、次のような大変さもあるため「派遣会社の営業はやめとけ」と言われることもあります。
- 売上や新規契約数などの目標プレッシャー
- 企業とスタッフの間に立つ板挟みのストレス
- 欠勤や早期退職など、突発トラブルへの対応
営業職である以上、月次や四半期ごとの目標数字が設定されるケースがほとんどです。案件が予定どおり決まらない時期には、焦りやプレッシャーを感じる場面も多くなります。
また、企業の要望とスタッフの希望が食い違うと、どちらの立場も尊重しながら折り合いをつける必要があり、調整に頭を悩ませることもあります。突然の欠勤や早期退職が発生した際には、代替人員の提案や企業への説明など、短時間での対応が求められます。
こうした状況にどのように向き合うかで、「その人に合うかどうか」が分かれやすい仕事と言えるでしょう。
派遣会社の営業に向いている人の特徴
派遣営業に向いている人には、次のような特徴が見られます。
- 人と話すことが苦にならず、関係づくりを楽しめる
- 誰かの役に立てたときにやりがいを感じる
- 目標に向かって粘り強く取り組める
- フットワークが軽く、行動に移すまでが早い
- 複数のタスクを並行して処理するのが得意
企業の担当者ともスタッフとも日常的に会話を重ねるため、相手への興味やコミュニケーションへの前向きさは大きな強みになります。また、営業目標達成に向けて地道なアプローチを継続する場面も多く、成果が出るまで粘り強く取り組める人ほど成長しやすい傾向があります
一日に複数の訪問・面談・事務処理を行うため、移動をいとわず機敏に動けることや、優先順位をつけてタスクを整理できる力も役立つでしょう。
派遣会社の営業に求められるスキル
派遣営業に求められる主なスキルは、次の通りです。
- 課題解決力・提案力
- コミュニケーション力・傾聴力
- 調整力・交渉力
- タイムマネジメント力
企業の人材課題を正しく把握し、最適な人材や採用方法を提案するためには、課題の本質を見極める力と提案力が必要です。派遣スタッフの話を丁寧に聞きながら、言葉にされていない不安や希望をくみ取る傾聴力も欠かせません。
さらに、企業側の条件とスタッフ側の希望をすり合わせていく場面では、双方にとって納得感のある着地点を探る調整力・交渉力が問われます。加えて、多数の案件とタスクを抱える中で、締め切りや優先度を意識して動くタイムマネジメント力が、日々の業務をスムーズに進める土台になります。
未経験から派遣営業への転職を成功させるには
派遣会社の営業は、未経験からのチャレンジを受け入れている企業が比較的多い職種です。人材需要の高まりに伴い、新しい営業担当を求めている会社も増えています。ただし、未経験であっても「どのような経験を強みにできるか」を自分の言葉で説明できるかどうかで、選考の印象は大きく変わります。
未経験者が評価されやすい理由として、接客・販売・カスタマーサポートなど、対人コミュニケーションの経験が活かしやすい点が挙げられます。前職で「お客様の話を聞き、ニーズに合わせて提案してきた経験」や、「数値目標に向けて行動してきた経験」などは、派遣営業でも有用です。
また志望動機では、「人材業界に興味を持った理由」「企業と人の両方を支援できる点に魅力を感じたこと」を筋道立てて話すと説得力が高まります。転職エージェントのサポートを活用し、自己PRや職務経歴書の書き方を一緒に整理すると、未経験からでも選考を突破しやすくなります。
派遣会社の営業に関するよくある質問
未経験でも本当に派遣の営業になれる?
未経験から挑戦する人は多く、十分にチャンスがあります。人材サービスは、景気や業界動向に左右されつつも人手不足の基調が続いており、新たな営業人材を必要とする企業は少なくありません。
選考では、過去の職種よりも「人と関わる仕事でどのような経験を積んできたか」や、「目標に向けてどのように取り組んだか」といった行動面が重視されやすいです。接客・販売・店舗運営などの経験がある場合は、その中で培ったコミュニケーション力や課題解決のエピソードを分かりやすく伝えることが重要になります。
「きつい」「やめとけ」と言われるのはなぜ?
派遣営業が「きつい」と言われる背景には、数字のプレッシャーと、二者間の調整役としてのストレスがあります。売上目標や新規契約数が求められる一方で、企業とスタッフの両方の希望に向き合い、時には難しい調整を担う場面も少なくありません。
また、急な欠勤や早期退職、職場でのトラブルなど、予期しない出来事への対応が続くと、精神的な負担を感じやすくなります。ただ、そのぶん問題を乗り越えたときの達成感や、感謝される経験も多い仕事です。
派遣の営業として、特に女性が活躍できるポイントはある?
派遣営業は、女性が活躍しやすい職種の一つといえます。派遣スタッフには女性も多く、ライフステージの変化や働き方の悩みに寄り添う場面が多いため、共感力やきめ細かな気配りが大きな強みになります。
また、産休・育休制度や時短勤務制度が整っている人材サービス企業も増えています。営業としてのスキルを身につけながら、将来的にキャリアコンサルタントや人事などの職種に活躍の場を広げる女性も少なくありません。
志望動機ではどのような点をアピールすれば良いの?
志望動機では、「なぜ人材業界なのか」「なぜ派遣営業なのか」「なぜその会社なのか」の三点を整理して伝えることが大切です。単に「人の役に立ちたい」だけでなく、「企業の採用課題と、求職者のキャリア支援の両方に関われる点に魅力を感じた」といったように、派遣営業ならではの特徴に触れると説得力が増します。
その上で、応募先の会社が強みを持つ業界や、提供しているサービスの特徴を理解し、「自分の経験がどのように活かせるか」を具体的に結びつけると、企業研究が伝わりやすくなります。
大手と中小の派遣会社で営業の仕事に違いはある?
基本的な仕事内容は大きく変わりませんが、環境や役割の幅には違いが出やすいです。大手企業では、扱う案件数や取引先の規模が大きく、研修制度やマニュアルが整っている傾向があります。一方で、分業体制が進んでいるため、一人ひとりの担当領域が明確に区切られているケースも見られます。
中小規模の会社では、営業・コーディネーター・事務の役割を幅広く担う場面が多く、裁量が大きい分、成長の機会も豊富です。経営層との距離が近く、意見が反映されやすい環境を好む人には合いやすいでしょう。
まとめ
派遣の営業は、企業の採用課題を解決しながら、働く人のキャリアにも深く関わる仕事です。目標数字のプレッシャーや、企業とスタッフの間に立つ難しさなど、決して楽な側面ばかりとは言えません。それでも、自分の関わった提案が企業の成長につながり、スタッフの「働けてよかった」という言葉に触れたとき、大きなやりがいを感じられる職種です。
営業としての提案力や交渉力、タイムマネジメント力はもちろん、人の話を聞き状況に合わせて支える力も磨かれていきます。これらの経験を積むことで、将来のマネジメント職や人事、キャリアコンサルタントなど多様なキャリアにつながる可能性も秘めています。
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