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石工職人の仕事内容とは?年収や未経験から目指す方法・将来性を解説

2025/12/30

石工職人という仕事に興味はあっても、「どんな作業をしているのか」「収入は安定しているのか」「体力的にきつすぎないか」といった不安を抱く人もいるでしょう。

墓石や神社の鳥居、街中の石碑などを通じてその仕事ぶりには触れていても、実際の働き方まではイメージしにくいかもしれません。

近年は機械加工やCADも取り入れられ、昔ながらの職人仕事とは違う一面も出てきています。

この記事では、石工職人の具体的な仕事内容や年収の目安、未経験から目指すルート、向いている人の特徴、将来の需要まで解説します。

石工職人とは

石工職人は、山から切り出された石を墓石や建築資材などの製品へとつくり上げ、現場に据え付ける役割を担う専門職です。単に石を運ぶだけではなく、設計図や依頼内容に沿って加工方法を考え、仕上がりをイメージしながら作業を進めます。

  • 原石を切断・研磨し、墓石や灯籠、記念碑などへ仕上げる
  • 神社仏閣や城郭、ビル外壁、床材、公園モニュメントなど活躍の場が幅広い
  • 工場での製造と、現場での施工という二つの側面をもつ

こうした特徴から、石工職人は建設業と製造業の中間に位置する仕事ともいえます。屋外の現場で石を組み上げる日もあれば、工場で黙々と加工に集中する日もあり、工程ごとに求められる技術や感覚が異なります。一方で、どの工程でも共通しているのは「石」という重くて硬い素材を、狙いどおりの形状や質感に仕上げていく緻密さと根気強さです。

石工職人の主な仕事内容

石工職人の仕事は、大きく分けると「現場での施工・据え付け」と「工場での切断・研磨・加工」という二つの軸で成り立っています。どちらか片方に特化している職場もあれば、両方を行き来しながら一連の流れを担当する場合もあります。

  • 現場では墓石や石垣、外構などを組み立てて設置する
  • 工場では原石を切り、磨き、文字彫りや細工を行う
  • 体力と精密さ、機械操作のスキルがバランスよく求められる

現場側は、完成した製品を実際の土地条件に合わせて組み上げる工程が中心です。一方、工場側では図面や注文内容を踏まえながら、機械と手作業を組み合わせて石材の形を整えます。

同じ石工でも、日々の仕事の景色が大きく違う点が特徴です。

現場での施工・据え付け

現場での石工職人は、加工済みの石材をトラックで運び込み、クレーンやチェーンブロックなどを使いながら所定の位置へ据え付けます。墓石であれば基礎工事から台座の据え付け、棹石の設置、目地の充填まで一連の流れを担当し、水平・垂直をミリ単位で合わせていきます。

石垣や石張りの仕事では、地盤の状態や勾配、周囲の景観を踏まえながら石の組み合わせ方を判断する場面も多く、現場ごとに条件が変わるため、経験値がものを言う世界です。

重い石を扱うため体力は必要ですが、単純な力仕事ではなく、精度やバランス感覚が求められる作業が中心になります。

工場での切断・研磨・加工

工場での仕事は、巨大な原石を扱う切断工程から始まります。ダイヤモンドカッターを備えた大型の切断機で石を板状や角材の形に切り分け、その後の研磨機やポリッシャーで表面を滑らかにし、光沢が出るまで仕上げていきます。石の種類によって硬さや割れやすさが異なるため、機械のあて方や研磨の段階を調整する感覚が重要になります。

さらに、墓石であれば戒名や家名の文字彫り、装飾的な模様の加工など、いわゆる「役物」と呼ばれる細かな仕事もあります。最近ではCADでデザインを作り、それをNC工作機械に読み込ませて自動加工するケースも増えていますが、最終的な仕上げや微調整には人の感覚が欠かせません。

工場仕事は屋内で機械操作が中心となるため、天候に左右されにくい働き方を選びたい人に向きます。

石工職人の平均年収と給料相場

石工職人の収入は、地域や企業規模、担当する仕事内容によって幅がありますが、経験を積むごとに着実に伸びやすい職種です。見習いからスタートして数年で一人前と見なされ、その後のスキルアップに応じて待遇が変わっていきます。

完全な固定給だけでなく、現場手当や繁忙期の残業代が上乗せされる場合もあり、実際の手取りは月ごとに変動することが多いです。

長期的なキャリアを考えるなら、手取り額だけでなく、昇給の仕組みや独立への道も含めてイメージしておくと判断しやすくなります。

平均年収の目安

一般的な石材店や石工事業者に正社員として就職した場合、見習い期間の年収は300万円前後からのスタートとなることが多いです。この段階では運搬や現場補助、簡単な研磨作業などが中心で、先輩のサポートに回る時間が長くなります。

数年かけて据え付けや加工を一通り任されるようになると、400万〜450万円程度の水準に近づきます。さらに現場を取り仕切る立場になったり、工場で難易度の高い加工を担当するようになったりすると、500万〜600万円台に届く可能性もあります。

賃金構造基本統計調査などの建設業関連データを見ても、技能職全体の中では中堅水準からやや高めに位置する働き方といえます。

独立による収入アップの可能性

一定の経験を積んだ石工職人の中には、自ら石材店を開いたり、個人の石工事業者として独立したりする人もいます。自社で顧客を獲得し、設計から施工までを一貫して請け負えるようになると、売上規模に応じて年収1,000万円以上を目指せる可能性も出てきます。

一方で、独立には機械設備の導入費や車両費、仕入れ費用などまとまった資金が必要で、経営的な判断も欠かせません。安定した仕事量を確保するには、石材店や工務店、寺院などとの関係づくりも重要になります。

収入の伸びしろが大きい分、責任とリスクも増えるため、自分の性格やライフプランと照らし合わせながら選ぶことが大切です。

未経験から石工職人になる方法

石工職人は、特定の学部や学校を卒業していなければ就けない仕事ではなく、未経験から現場に入り、実務の中で技術を身につけるケースが一般的です。興味があれば、社会人になってからの転職でも十分に目指せます。

  • 石材店や石工事業者、石材加工工場へ就職するルートが主流
  • 一部地域には石材加工を学べる職業訓練コースもある
  • 見習い期間に道具や機械の扱い方を少しずつ身につけていく

昔ながらの徒弟制のようなイメージを持つ人も多いですが、最近はマニュアルや研修制度を整えた企業も増えており、安全教育や基本動作から順に学べる環境が広がりつつあります。

石材店や建設会社、石材加工工場へ就職する

最も一般的なのは、墓石や石材を扱う専門店、石工事を請け負う建設会社、あるいは石材加工を専門とする工場へ就職するルートです。求人では「学歴不問」「未経験歓迎」と記載されているケースも多く、やる気と健康状態が重視されます。

入社後は、現場での資材運びや片付け、工場での簡単な研磨作業など、比較的とりかかりやすい業務から任されます。そのうえで、先輩職人の作業を間近で見ながら、少しずつ道具の扱い方や作業手順を身につけていく流れです。最初から高度な技術を求められるわけではなく、段階を踏んで経験を積める環境といえます。

職業訓練校で基礎を学ぶ・見習い期間の過ごし方

地域によっては、公共の職業訓練校や民間の技術学校で石材加工の基礎を学べるコースが用意されています。ここでは、石の種類や性質、安全な機械操作、簡単な加工技術などを体系的に学べるため、就職後に現場で戸惑いにくくなる利点があります。

ただし、多くの人は実際の現場に入りながら技術を覚えていきます。見習い期間は、資材の積み下ろしや現場の清掃、機械の準備など、一見地味に見える作業が中心ですが、ここで安全意識や段取りの感覚を養うことが重要です。道具の名前や用途、石の持ち方ひとつにしても、毎日の積み重ねが後の技術力に直結します。

石工職人に役立つ資格とスキル

石工職人として経験を深める中で、専門資格や周辺資格を取得しておくと、任される仕事の幅が広がり、信頼度や待遇にも良い影響が出やすくなります。とくに公共工事や大規模な現場では、資格保有者が重視される傾向があります。

  • 石材施工技能士
  • フォークリフトや玉掛け、クレーンなどの作業系資格
  • 研削工具を扱うための安全関連資格

これらを計画的に取得していくことで、技術職としての専門性を高められます。

石材施工技能士(国家資格)

石材施工技能士は、石材の加工や施工に関する技能を国が認定する資格で、1級と2級の区分があります。試験では、図面の読み取りや加工寸法の理解に加え、実技として石の切断や加工、据え付けなどの技術が問われます。

この資格を持っていると、公共工事の入札条件を満たしやすくなるほか、顧客に対して技術力を示す材料にもなります。とくに1級の取得は、現場責任者や親方を目指すうえで大きな意味をもち、会社内での役割や評価にもつながりやすい資格です。

現場や工場で必須となる作業系資格

石工の現場では、重量物である石材をクレーンやフォークリフトで運ぶ場面が多く、これらを安全に扱うための資格が欠かせません。フォークリフト運転技能講習は、工場内でパレットに積んだ石材を移動する際に必要となります。

さらに、クレーンで石材を吊り上げる作業には、玉掛け技能講習やクレーン運転士の資格が関わります。グラインダーなどの研削工具を扱う場合は、研削といしの取替えや試運転に関する資格が求められることもあります。こうした資格は安全と直結しているため、取得していることで現場からの信頼が高まり、任される仕事の幅も広がります。

石工職人のデメリット

石工職人には魅力だけでなく、体力面や環境面などの負担というデメリットもあります。そのため、前もって厳しさを理解しておくことでミスマッチを防ぎ、自分に合った働き方を選びましょう。

  • 重量物を扱うため腰や関節への負担がある
  • 粉塵や騒音が発生しやすい環境での作業が多い
  • 屋外施工では季節や天候による影響が大きい

これらをどう受け止めるかは人によって異なりますが、対策方法を知っておくことで負担を軽減できる場面も多いです。

重量物を扱う体力的な負担

石材は小さな部材でも重く、墓石や石段、一枚板となれば数百キロからトン単位の重さになることもあります。実際の作業ではクレーンや台車を使って運ぶとはいえ、最後の位置決めや微調整の場面では、人の手で押したり支えたりする場面が出てきます。

同じ姿勢での作業が続きやすく、腰や膝に負担がかかることも避けられません。そのため、正しい持ち方や姿勢を覚えること、コルセットや安全靴といった装備を活用することが重要になります。日常的なストレッチや筋力トレーニングで体を整えておくと、長く続けやすくなります。

粉塵や騒音などの作業環境・屋外作業による天候の影響

石を切ったり削ったりする際には、細かな石の粉が大量に発生します。近年は集塵機や水をかけながら作業する湿式加工の普及によって負担は軽くなりましたが、それでも防塵マスクや保護メガネの着用は欠かせません。

また、加工機械の稼働音は大きく、耳栓やイヤーマフでの対策が求められます。現場施工の場合は、夏の直射日光や冬の冷え込み、雨天時の足元の悪さなどにも向き合う必要があります。これらの条件が合うかどうかは、実際に工場見学や現場見学で雰囲気を肌で感じてみると判断しやすくなります。

石工職人のやりがいとメリット

厳しさがある一方で、石工職人ならではのやりがいや魅力も大きい仕事です。目の前の石を少しずつ形にしていく作業は、完成した瞬間の達成感が非常に大きく、長く続ける原動力になります。

  • 自分の仕事が形として長く残る
  • 技術を積み重ねるほど評価されやすい
  • 年齢を重ねても技術職として働き続けやすい

こうした特性から、「手に職をつけたい」「ものづくりの実感を大事にしたい」という人に向いた仕事といえます。

形として後世に残る仕事

石は非常に耐久性が高く、風雨にさらされながら何十年、場合によっては百年以上もその場に残り続けます。墓石や記念碑、寺社の石段など、自分が手掛けた仕事が完成し、家族や地域の人に利用されている様子を見ると、大きな誇りと責任感を感じる瞬間になります。

時間が経ってから現場を訪れ、「あのとき据え付けた石が今も変わらずそこにある」と実感できるのは、石工職人ならではの喜びです。地図や歴史の中に自分の仕事が刻まれていく感覚を得られることが、長く続けるうえでの支えになります。

技術が身につく一生モノの仕事

石を扱う技術は、単にマニュアルどおりに動けば身につくものではなく、重さや硬さ、道具の当たり方などを肌で感じながら覚えていく必要があります。こうして培った感覚は、AIやロボットがすぐには真似しにくい領域であり、一度身につければ長く活かせる強みになります。

定年後に嘱託として現場に残ったり、規模を絞って個人で受注したりといった働き方も視野に入ります。体力との相談は必要ですが、「年齢を重ねても役割を持てる仕事」を求める人にとって、大きな魅力となる職種です。

石工職人の将来性と需要

少子高齢化や葬送の多様化によって「墓石の需要が減るのでは」と心配する声もありますが、石工職人の活躍の場は墓地だけにとどまりません。都市環境や文化財保全など、石材が活かされる場は幅広く存在しています。

  • 都市開発や景観整備で石材が使われる場面が増えている
  • 歴史的建造物の修復や保存に専門技術が求められる
  • 既存の墓石や石材のリフォーム需要も拡大傾向

都市部の再開発では、広場や歩道、公園に自然石を使った舗装やモニュメントが採用されることが増えています。ビルの外壁や床材として石を用いるケースも多く、デザイン性と耐久性を両立できる素材として評価されています。

墓石分野でも、新規建立だけでなく、既存の墓石の耐震化やクリーニング、デザイン変更、他の墓地への移転といったニーズが増えています。こうしたリフォームやメンテナンスの仕事は、今後も継続的に発生するため、経験を積んだ石工職人の出番はまだまだ多いといえます。

石工職人に関するよくある質問

Q. 手先が不器用でもなれる?

最初から器用である必要はありません。石工の作業は同じ動きを何度も繰り返す中で少しずつ上達していくため、重要なのは丁寧さと根気強さです。手順を守って練習を続ければ、道具の扱いや仕上げの感覚は自然と身についていきます。

Q. 工場勤務と現場勤務、どっちが合う?

工場勤務は機械操作や段取りが中心で、屋内で一定のリズムで働きたい人に合います。現場勤務は体を動かしながら石を組み上げる作業が多く、完成した景色を直接見たい人に向きます。自分が重視したい働き方のイメージから考えると選びやすくなります。

Q. 女性でも石工職人を目指せる?

近年は石材の運搬や据え付けが機械化されており、体格だけではなく技術やセンスが評価される場面が増えています。工場での文字彫りや細かな装飾加工など、集中力と丁寧さが活かせる作業も多く、女性職人として活躍している例も見られます。

まとめ

石工職人は、原石を製品へと仕上げ、墓石や建築物、モニュメントとして世の中に送り出す専門職です。工場での切断・研磨・加工と、現場での据え付けという二つの側面を持ち、体力だけでなく精密さや段取り力が求められます。

一方で、重量物や粉塵、屋外作業といった厳しさもありますが、その分、自分の手掛けた仕事が長く形として残る大きなやりがいを感じられます。

未経験からでも現場で学びながら技術を磨き、資格取得や経験の積み重ねによってプロフェッショナルを目指せる道が開けています。興味を持った人は、石材店や石工事業者の工場見学や体験入社を通じて、石工の世界に一歩踏み出してみてください。

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