職務経歴書の最後はどう書く?「以上」や「現在に至る」の正しいマナーを解説
2026/02/28
職務経歴書は内容が良くても、最後の締め方が雑だと「書類作成が苦手」「確認が甘い」という印象につながります。とくに「現在に至る」や「以上」は小さな要素に見えますが、採用担当者は形式面からも仕事の丁寧さを判断しています。
この記事では、在職中・退職済み・退職予定のケース別に、職務経歴書の最後をどう締めればよいかを解説します。
配置や改行の基本、結びの言葉の入れ方、やりがちなNGもまとめるので、提出前の最終チェックに使ってください。
職務経歴書の最後は「現在に至る」と「以上」で締めくくるのが基本
職歴欄の締めくくりは、在職中なら「現在に至る」を入れ、その一行下に「以上」を置くのが基本です。退職済みなら「現在に至る」は不要で、「以上」のみで締めます。
このルールには意味があります。「現在に至る」は“在籍中であること”を明確にし、「以上」は“ここで情報が終わる”ことを宣言します。締め方が整っていると、採用担当者は迷わず読み進められ、情報の抜け漏れがない印象も強まります。
職歴欄の最後をきれいにまとめる書き方のルール
結論から言うと、職歴欄の最後は「現在に至る」と「以上」の位置と余白で整えると、一気に読みやすくなります。見た目の整理は、内容の理解を助ける“配慮”として評価されやすいポイントです。
- 「現在に至る」は職歴直後に左寄せで置く
- 「以上」は一行空けて右寄せで置く
- 履歴書と職務経歴書の“締めの場所”の違いを理解する
この3点を押さえると、在職中か退職済みかが瞬時に伝わり、文書の終端も視覚的に分かります。結果として「読み手に優しい書類=仕事も丁寧そう」という印象につながりやすくなります。
「現在に至る」は左寄せで職歴の直後に記載
「現在に至る」は、最終職歴の入社年・職務内容を書き終えた次の行に、左寄せで書くのが基本です。職務経歴書は文章量が多くなりがちなので、在職中であることを行単位で明示すると、読み手が迷いません。
表記は「現在に至る」で十分で、後ろに句点(。)は付けないのが一般的です。句点があると文章の一部に見えてしまい、締めの記号としての役割が弱まります。細部ですが、こうした統一感が“文書作成に慣れている印象”を支えます。
「以上」は右寄せで一行空けて記載
「以上」は、職務経歴書の終わりを示すサインなので、右寄せで置くのが標準的です。さらに「現在に至る」の次の行を一行空けてから「以上」を置くと、終端がはっきりし、視線の流れが自然になります。
パソコン作成なら右寄せ機能を使い、手書きなら紙の右端にバランスよく配置します。重要なのは“寄せたつもり”ではなく、見た目として整っていることです。提出前に印刷して確認し、右端が揃って見えるかをチェックしましょう。
履歴書との書き方の違いと注意点
履歴書は、学歴・職歴欄という枠の中で完結するため、欄内の最後に「以上」を置かない形式も多く見られます。一方、職務経歴書は自由形式なので、文書としての終わりを明確にするために「以上」を置くことが一般的です。
また、職務経歴書では職歴だけでなく、自己PR・活かせるスキル・資格などを追記することがあります。その場合、「以上」を職歴の末尾ではなく“文書全体の最後”に置くケースもあります。どこまでを一つの文書として見せるかで位置が変わる点を理解しておきましょう。
採用担当者の印象を良くする「結びの言葉」の活用法
結びの一文は必須ではありませんが、書類の温度感を上げたいときに効果的です。職務経歴書は事実の羅列になりやすいため、最後に意欲を短く添えるだけで“人となり”が見えやすくなります。
- 結びの一文で熱意と姿勢を補足できる
- 定型でも使える例文がある
- 書く場所と分量のバランスが重要になる
結びの言葉は、長々と書くほど良いわけではありません。要点を一文で締めると、読み手の記憶に残りやすく、面接で深掘りされるきっかけにもなります。職歴の情報量が多い人ほど、最後の一文が“整理された印象”を作ります。
意欲を伝える締めくくりの一文を添えるメリット
結びの一文を添える最大のメリットは、事務的な書類に「この会社で働きたい理由」や「貢献姿勢」を短く乗せられる点です。採用担当者は、職歴の中身だけでなく“入社後にどう動く人か”も想像しています。
たとえば「早期に立ち上がる意思」「改善に取り組む姿勢」「チームで成果を出す意識」などが一文で示せると、書類全体の評価が安定します。逆に、意欲が強すぎる表現や抽象的な精神論は薄く見えやすいので、行動に近い言葉でまとめるのがコツです。
そのまま使える結びの言葉の例文
結びの言葉は、丁寧で短い形が最も使いやすいです。以下はそのまま使える型なので、自分の職種に合わせて「貢献」や「戦力」の部分を言い換えてください。
例)「これまでの経験を活かし、一日も早く貴社の業務に貢献できるよう努めます。」
例)「誠実に業務へ取り組み、成果でお応えできるよう尽力いたします。何卒よろしくお願いいたします。」
ポイントは“何をするか”が含まれていることです。「頑張ります」だけだと弱くなるため、「貢献する」「尽力する」「成果で返す」など、働き方が想像できる言葉を選ぶと締まりが出ます。
結びの言葉を書く場所とバランス
結びの言葉を書く場所は、職歴欄の直後に置く方法と、自己PRの最後に置く方法の2パターンがあります。どちらでも構いませんが、情報の流れが自然になる位置を選ぶことが重要です。
職歴の直後に置くなら、職歴→締め→以上、という流れで“文書として完結した感”が出ます。自己PRの最後に置くなら、強み→意欲→以上、となり、読み手の印象が上向いたところで終われます。いずれも一文から二文で十分なので、長くしすぎないよう注意しましょう。
自己PRや資格を最後に配置する場合の「以上」の位置
「以上」は“文書の終わり”を示すため、最後に置く場所は構成次第で変わります。職歴だけで終わるなら職歴末尾、自己PRや資格まで含めるなら全文末尾に置くのが分かりやすい整理です。
- 自己PRまで一体で見せるなら、全項目の最後に「以上」を置く
- 職歴だけを先に締めたいなら、職歴末尾で区切り、別項目に分ける
- 資格を箇条書きにした場合も、最後は「以上」で締めると明確になる
どちらが正しいというより、読み手が迷わない方が正解です。採用担当者が確認したいのは「経歴→強み→締め」の順序なので、情報のまとまりを意識すると、最後の「以上」も自然な位置に収まります。
職歴の後に自己PRを記載する際のルール
自己PRを職歴の後に書く場合、「以上」をどこに置くかで文書の構造が変わります。自己PRも含めて“職務経歴書の本体”とするなら、自己PRまで書き終えた最後に「以上」を置くのが分かりやすいです。
一方で、職歴の情報量が多く、いったん区切って見せたい場合は、職歴末尾に「以上」を置き、その下に見出しを立てて「自己PR」を別項目として配置する方法もあります。この場合、最終行にも改めて「以上」を置くかどうかは、文書全体の終端が明確かで判断します。迷うなら、最終行の「以上」を残す方が親切です。
資格や免許を最後に持ってくる場合の書き方
資格・免許を最後に置く場合、箇条書きで整理すると見やすくなります。そのうえで、箇条書きが終わった次の行に「以上」を置くと「追加の情報はない」ことが明確になり、読み手が安心します。
また、資格は正式名称で統一し、取得年月が分かるものは年月も揃えて書くと丁寧です。資格を最後に置く構成は、“強みを余韻として残す”効果があります。だからこそ、最後の「以上」まで含めて整えておくと、文書全体が引き締まって見えます。
職務経歴書の最後でやってはいけないNGマナー
内容以前に体裁で損をすると、慎重さや配慮の評価が落ちやすいため、提出前にここだけは必ず確認しましょう。
- 「現在に至る」と「以上」を同じ行に詰め込む
- 「以上」を書き忘れて、終端が分からなくなる
- 「以上」だけが次ページに残り、レイアウトが崩れる
これらはどれも“小さなミス”に見えますが、採用担当者からすると文書作成の基礎として見られやすい点です。最後の数行こそ、印象を左右する仕上げとして丁寧に整える必要があります。
「現在に至る」と「以上」を同じ行に書く
「現在に至る 以上」のように同じ行に詰めると、締めの視認性が落ち、読み手が一瞬引っかかります。職務経歴書は情報量が多いため、終端を視覚的に区切ること自体がマナーです。
さらに、同一行にすると右寄せのルールも崩れやすく、見た目が散らかって見える原因になります。「現在に至る」は左寄せ、「以上」は一行空けて右寄せ、という役割分担があるからこそ整います。提出前に最終行付近を拡大表示し、配置が崩れていないか確認しましょう。
「以上」を書き忘れて提出する
「以上」を忘れると、読み手は“ここで終わりなのか、続きがあるのか”を判断しづらくなります。とくに職歴が長い人や、箇条書きが続く構成の場合、終端が曖昧だと不親切な印象になりやすいです。
また、採用担当者は複数人の書類を短時間で確認します。終わりが明確な書類ほどストレスなく読めるため、結果として内容にも集中してもらえます。書き忘れを防ぐには、最終チェックの項目に「以上の有無」を入れて、機械的に確認するのが効果的です。
最後の一行が次ページに一言だけはみ出す
「以上」だけが次ページに残ると、レイアウト調整不足に見えやすく、丁寧さの評価を落とす原因になります。内容が良くても、最後の詰めが甘い印象が残るのはもったいないポイントです。
対策としては、行間をわずかに詰める、箇条書きの余白を調整する、冗長な表現を一文だけ削るなど、軽い調整で収めるのが基本です。文字サイズを大きく変えるより、全体のバランスを崩さない微調整を優先すると、見た目の完成度が保てます。
職務経歴書の最後に関するよくある質問
退職日が決まっている場合の書き方は?
退職日が確定している場合は、最終職歴の末尾に「退職予定」を明記します。たとえば「令和○年○月○日 退職予定」のように、日付とセットで書くと誤解が生まれません。そのうえで、次の行に「以上」を右寄せで置くのが基本です。
職歴が多すぎて「以上」が次ページになる時は?
「以上」だけが次ページに残るのは避けた方がよいです。読み手は「なぜ次ページがあるのか」と一瞬迷い、確認の手間が増えます。内容で勝負したい書類ほど、余計な負担は取り除くべきです。
手書きの場合でも右寄せにするべき?
手書きでも考え方は同じで、「以上」は右寄せで配置するのが基本です。右寄せは厳密に定規で揃えるというより、紙の右端に対してバランスよく置くイメージです。中央に寄っていると締まりが弱く見えるため、意識して右側に寄せます。
派遣社員として複数の現場を経験した場合は?
派遣で複数の現場を経験している場合は、派遣先ごとに細かく書く方法と、派遣元を軸にまとめる方法があります。職務経歴書では読みやすさが優先されるため、基本は「派遣元の会社名+就業先の一覧」という形で整理するとスムーズです。
まとめ
職務経歴書の最後は、在職中なら「現在に至る」を入れてから「以上」で締め、退職済みなら「以上」のみで終えるのが基本です。配置は「現在に至る=左寄せ」「以上=一行空けて右寄せ」を守ると、終端が分かりやすく整います。
また、自己PRや資格を最後に置く構成では、「以上」を“文書全体の最後”に置くと迷いが減ります。締めの小さな作法は、読み手への配慮として伝わりやすい部分です。最後の数行まで丁寧に整え、自信を持って提出できる職務経歴書に仕上げましょう。
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