同じ会社で正社員を目指す志望動機の書き方!受かる例文と評価されるコツ
2026/02/28
同じ職場で働いているからこそ、「わざわざ言わなくても分かるはず」と思いがちです。しかし登用試験では、あなたの意欲や考え方を“文章で説明できるか”が見られます。日頃の評価が良くても、志望動機が薄いと「正社員として任せる理由が弱い」と判断されることもあります。
この記事では、採用担当者がどこを見ているのかを整理したうえで、志望動機を一気に書きやすくする型と、職種別に使える例文までまとめます。
同じ会社での正社員登用は「これまでの実績」と「将来の貢献」を伝えるのが正解
正社員登用試験は、単なる形式ではなく「これまでの働きぶりを、正社員としての価値に変換できるか」を確認する場です。だからこそ、志望動機は“好きだから”“続けたいから”だけでは足りません。あなたが積み上げた成果が、会社にとってどんなメリットを生み、今後どう伸びるのかを言語化する必要があります。
また、非正規と正社員は「責任の範囲」と「期待される視点」が変わります。目の前の作業をこなすだけでなく、品質・納期・教育・改善など、周りを支える役割を引き受ける覚悟が問われます。具体的な成功体験(過去)と、入社後のビジョン(未来)をつなげて書くことが合格に近づく道です。
採用担当者が正社員登用試験でチェックしている評価ポイント
結論から言うと、採用担当者は「任せられる人か」「長く伸びる人か」「責任を背負える人か」を志望動機から読み取ります。今の職場を知っているからこそ、表面的な言葉より“行動の中身”が問われやすい点に注意が必要です。
- 周囲を巻き込むリーダーシップと主体性があるか
- 会社への定着意欲があり、長期の成長イメージを持っているか
- トラブル時に逃げず、最後までやり切る責任感があるか
この3点は、職種が違っても共通して重視されます。志望動機では「私はこう思います」で終わらせず、「だからこう動いた」「次はこう改善する」と、行動に落とし込んで説明すると説得力が上がります。
周囲を巻き込むリーダーシップと主体性
正社員に期待されるのは、自分の作業をこなすだけでなく、チーム全体の成果に目を向ける姿勢です。たとえば、忙しい人に声をかけて負荷を分散したり、作業手順を整えてミスを減らしたりする動きは、立派な主体性として評価されます。
書き方のコツは、「気づいた課題→取った行動→変化」の順で短いエピソードにすることです。「率先して動きます」だけでは弱くなるため、誰とどう連携し、どんな結果につながったのかまで書くと、リーダーシップが“事実”として伝わります。
会社への定着意欲と長期的なキャリア形成
正社員登用では、「登用後も腰を据えて働くか」が大きな評価軸になります。ここで重要なのは、ただ長く働きたいと述べるのではなく、会社の方針や現場の方向性を理解したうえで、自分の成長計画を語ることです。
たとえば「今は担当工程を安定させ、次は新人教育や品質の標準化にも関わりたい」といった段階的な話は、定着意欲と現場理解の両方を示せます。将来像がある人は、任せられる範囲が広がるため、登用後の期待値も上がりやすくなります。
トラブル対応能力と責任感の強さ
正社員は、問題が起きたときに「誰が最後まで持つか」を期待される立場です。予期せぬ欠員、クレーム、ミスの再発などに対し、冷静に状況を整理し、報告・相談をしながら収束させる力が評価されます。
志望動機で伝えるなら、トラブルを“武勇伝”にせず、「原因の切り分け」「再発防止」「周囲への共有」までを書きましょう。結果だけでなく、責任の取り方が見えると「正社員として任せても崩れにくい人」という印象につながります。
志望動機を構成する3つの必須要素
志望動機は「過去・現在・未来」の3点セットにすると、短くても筋が通ります。とくに同じ会社の場合は、実績があるぶん、話が散らばりやすいので、枠を決めて書くのが近道です。
- 【過去】現在の業務で出した具体的な成果(数字や事実)
- 【現在】なぜ今、この会社で正社員になりたいのか(理由の焦点)
- 【未来】正社員としてどう貢献するか(役割と目標)
この流れに沿うと、「だから登用したい」という判断材料が揃います。逆に、気持ちだけを書いたり、仕事内容の説明だけで終えたりすると、登用後の姿が想像できず評価が伸びにくくなるため注意してください。
【過去】現在の業務で出した具体的な成果
まずは、今の職場で積み上げた成果を“見える形”で示します。「ミスを減らした」「早くなった」だけだと曖昧なので、できる範囲で数字や事実に落とし込みましょう。たとえば「入力ミスを月〇件から〇件に減らした」「段取り変更で作業時間を一日合計〇分短縮した」などが分かりやすい表現です。
数字が出しにくい場合でも、再現性のある工夫なら評価されます。「チェック表を作り、誰が見ても同じ手順で確認できるようにした」といった形で、成果の中身を具体化してください。過去の実績は、正社員としての“土台”になります。
【現在】なぜ今、この会社で正社員になりたいのか
次に大切なのは、「なぜ正社員なのか」と「なぜこの会社なのか」を同時に答えることです。たとえば「業務を回すだけでなく、改善提案や教育にも関わりたい」「担当範囲を広げ、部署全体の成果に責任を持ちたい」といった理由は、登用の必要性が伝わりやすくなります。
ここで避けたいのは、「安定したい」「待遇を上げたい」だけで終わる書き方です。本音として間違いではありませんが、会社側の判断材料になりにくいからです。今の職場で感じた課題や魅力を一つに絞り、正社員として深く関わりたい点を明確にしましょう。
【未来】正社員としてどのように会社に貢献するか
最後は、登用後にどう動くかを具体的に描きます。ポイントは、遠い夢を語るより、「次の一年で何を安定させ、次に何を任せられるようになるか」という順序で書くことです。たとえば「品質のばらつきを減らすため、手順の標準化と教育に取り組む」など、職場の利益につながる言葉を選びましょう。
5年後、10年後の目標も書けると強いですが、抽象的な役職名だけだと薄くなります。「リーダーとして改善を回す」「事務なら業務設計に関わる」など、役割の中身を一言添えると、成長の道筋が見えやすくなります。
【職種・状況別】そのまま使える志望動機の例文
例文は“丸写し”ではなく、あなたの実績に置き換える前提で使うのが安全です。同じ型でも、数字や具体エピソードが入るだけで、説得力は別物になります。
- 製造・工場:生産性や安全の改善を軸に「任せられる範囲」を広げる
- 事務:業務効率化やミス防止で「仕組み」に踏み込む意欲を見せる
- 接客:顧客満足と育成で「売上とチーム」を支える姿勢を示す
- 派遣・契約:制限のない立場で、判断や改善に責任を持つ意思を伝える
以下の例文は、短くても「過去→現在→未来」が入る形にしています。自分の職場の言葉(工程名、業務名)に直すだけで、ぐっと“自分の文章”になります。
製造・工場現場での例文
例文:
私は現在、〇〇工程で作業を担当し、手順の見直しとダブルチェックの徹底により、作業ミスを月〇件から〇件まで減らしました。また、工具の置き場を統一し、探す時間を減らすことで日々の作業時間も短縮できました。
今後は正社員として、担当工程だけでなく周辺工程との連携や、安全面の標準化にも責任を持ちたいと考えています。現場で得た気づきを改善提案として形にし、品質と生産性の両面で貢献していきます。
事務・オフィスワークでの例文
例文:
私は現在、〇〇部でデータ入力と書類作成を担当し、入力ルールの整理とチェック手順の統一により、差し戻し件数を減らすことができました。あわせて、定型業務のテンプレート化を進め、処理時間を短縮し、繁忙期の残業抑制にもつなげています。
正社員としては、日々の処理だけでなく、業務の流れそのものを整える役割を担いたいです。関係部署と調整しながら、ミスの起きにくい仕組みづくりに取り組み、チーム全体の生産性向上に貢献します。
接客・サービス業での例文(顧客満足・後輩育成)
例文:
私は現在、接客と売場づくりを担当し、お客様からのご要望を記録して共有する運用を始めました。その結果、同じ質問への対応が早くなり、クレームの未然防止にもつながっています。さらに、新人が迷いやすい場面を整理し、声かけの型をまとめることで、立ち上がりを支援しました。
正社員としては、店舗全体の目標に責任を持ち、売場改善と人材育成を継続的に進めたいです。現場で培った接客力を土台に、チームで成果が出る仕組みを整え、顧客満足と売上の両方に貢献します。
派遣・契約社員からステップアップする場合の例文
例文:
私は現在、契約社員として〇〇業務を担当し、業務の手順書を更新して引き継ぎの負担を減らしました。また、作業の抜け漏れが起きやすい工程を洗い出し、チェック項目を追加することで、ミスの再発防止に取り組んできました。
正社員としては、雇用形態の制限にとらわれず、部署の改善や判断が必要な場面にも責任を持って関わりたいと考えています。これまでの経験を活かし、業務の安定運用と効率化を進め、長期的に組織へ貢献します。
上司の期待を志望動機に反映させるヒアリング術
同じ会社での登用は「上司の期待とズレない志望動機」を作れた人が強いです。自分が書きたい内容より、評価者が見たい内容に合わせたほうが、合格に必要な説得力が増します。
- 面談や休憩時間で「足りない点」と「伸ばしてほしい点」を聞く
- 現場の課題を、志望動機の中で“自分が解決する宣言”に変える
- 聞いた内容を、実績と行動計画に落とし込んで文章化する
ヒアリングは、気合いではなく“方向合わせ”の作業です。上司が求める役割が分かれば、志望動機は自然に具体化しますし、面接でも話がぶれにくくなります。結果として「この人は登用後の姿が想像できる」と評価されやすくなります。
面談や休憩時間を活用した「期待値」の確認
上司への質問は、重く構えず短く聞くのがコツです。たとえば「正社員として求められる点で、私に足りないところはどこでしょうか」「今後、任せたい業務はありますか」といった聞き方なら、相手も答えやすくなります。目的は評価の探りではなく、成長の方向性を揃えることです。
さらに、回答をもらったら「では〇〇を改善します」と一言返すと、行動につながる印象が残ります。その後に、実際に小さくでも改善できれば、志望動機に“裏付け”が生まれます。言葉だけでなく、日々の動きが文章の説得力を押し上げます。
現場の課題を志望動機の「解決策」に盛り込む方法
上司が困っていることは、志望動機の材料として最も強い要素になります。たとえば「新人の立ち上げに時間がかかる」「ミスが特定工程で増える」「情報共有が属人化している」など、現場には必ず課題があります。これをそのまま書くのではなく、“自分の強みでどう改善するか”に変換します。
たとえば「手順書の整備が得意なので教育の標準化に取り組む」「チェック表を作れるので再発防止を回す」といった形です。課題→打ち手→期待できる効果、まで書けると、会社にとっての利益がはっきりし、登用する理由が強くなります。
評価を下げてしまうNGな志望動機のパターン
志望動機のNGは「自分の都合だけ」「報告で終わる」「登用後が見えない」の3つです。同じ会社だと、安心感から甘い表現になりやすいので、あえて厳しめにチェックするのが安全です。
- 福利厚生や安定など“自分のメリット”ばかりを書く
- 今の仕事内容の説明で終わり、正社員としての変化が見えない
- 抽象的な熱意だけで、根拠となる実績や行動がない
志望動機は、気持ちを語る場であると同時に「会社が投資する理由」を示す場です。登用後に任せられる範囲が広がることを前提に、責任と貢献のセットで書くようにすると、NGを避けやすくなります。
福利厚生や安定性など「自分へのメリット」ばかり強調する
「給料が上がるから」「ボーナスが欲しいから」は本音として理解されますが、文章にすると幼く見えやすい表現です。会社側は「それに見合う働き方に変わるか」を知りたいので、メリットだけを書くと“受け身”に映ります。
どうしても触れたい場合は、「責任範囲を広げ、成果で応える」「担当範囲を増やし、教育や改善も担う」といった貢献を先に書き、最後に一言だけ待遇面に触れる程度に留めましょう。順序を変えるだけで、印象は大きく変わります。
今の仕事内容の紹介だけで終わってしまう
「〇〇の業務を担当しています」「頑張っています」で終わる志望動機は、報告書のようになり、登用理由として弱くなります。同じ会社だからこそ、仕事内容は評価者も把握している前提で読まれます。そこで必要なのは、“正社員になったら何が変わるか”です。
具体的には、改善提案の頻度、教育への関与、品質や数値への責任など、視点の広がりを示しましょう。「今は担当範囲内で改善を行っているが、登用後は全体最適の観点で標準化を進めたい」といった形にすると、登用後の姿が想像しやすくなります。
正社員の志望動機のよくある質問
志望動機に「給料を上げたい」と書いてもいい?
待遇改善は正当な動機ですが、それだけだと評価は伸びにくいです。なぜなら会社が知りたいのは、「待遇に見合う責任を引き受けるか」「成果で返す姿勢があるか」だからです。書くなら順序が重要で、先に貢献と役割の拡大を書き、最後に動機として添える形が無難です。
パート時代の失敗経験は書かない方がいい?
失敗を隠す必要はありません。ただし、失敗そのものを書いて終わるとマイナスになります。評価されるのは「そこから何を学び、どう仕組みを変えたか」です。改善まで書ければ、むしろ責任感や成長力の証明になります。
面接でも履歴書と同じことを話すべき?
軸は揃えるべきですが、面接は“同じ文章を読む場”ではありません。履歴書の志望動機で示した主張を、具体エピソードで肉付けし、相手の質問に合わせて順序を入れ替えるのが正解です。文章と話が矛盾すると信頼が落ちるので、核となる結論は統一しましょう。
まとめ
同じ会社での正社員登用は、これまでの信頼を形にできる大きなチャンスです。志望動機は「今の仕事が好き」という気持ちだけでなく、実績で示した価値を、正社員としての役割拡大につなげて語ることが重要になります。
書き方は、【過去】成果→【現在】登用を望む理由→【未来】貢献の形、の3点で組み立てると筋が通ります。上司の期待を事前に聞き、現場課題の解決策として志望動機に落とし込めれば、説得力はさらに増します。自分の言葉で整え、登用後の姿が想像できる文章を完成させましょう。
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