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製造業の外国人労働者採用|特定技能などの在留資格やメリット・注意点を解説

2026/03/21

製造業では人手不足が長引き、日本人採用だけで現場を維持するのが難しい会社も増えています。採用を続けても応募が少なく、受注があっても人が足りずに回せない状況は珍しくありません。

その中で注目されているのが、外国人労働者の受け入れです。ただし、製造業で働ける在留資格には違いがあり、制度を正しく理解しないまま採用を進めると、定着や法令順守の面でつまずきやすくなります。

本記事では、製造業で使われる主な在留資格や採用のメリット、注意点、定着の工夫を解説します。

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製造業の人手不足解消には外国人労働者の戦略的な採用が不可欠

製造業では、現場の維持そのものが採用力に左右される時代に入っています。だからこそ、外国人材の受け入れは補助的な手段ではなく、事業継続を支える選択肢として考える必要があります。

特定技能や今後の育成就労を活用すれば、一定の技能や日本語力を持つ人材を計画的に受け入れやすくなります。その一方で、制度理解と職場づくりが弱いと、採用できても定着しにくくなります。

国内の労働力不足を補う即戦力としての期待

製造業では、生産年齢人口の減少と採用競争の激化が重なり、日本人だけで必要人数をそろえるのが難しくなっています。とくに現場職では、募集を出しても人数が集まらない会社が少なくありません。

こうした状況で重要になるのが、特定技能の活用です。工業製品製造業分野では、機械金属加工や電気電子機器組立てなどの業務区分で受け入れが進んでおり、2024年度から2028年度までの受入れ見込数は17万3,300人へ引き上げられました。

つまり、外国人採用は人手不足を埋める一時策ではなく、今後の製造現場を支える人材戦略の一部になっているのです。

制度の理解と適切な受け入れ体制が成功の鍵

外国人材の採用は、人数を埋めれば終わりという話ではありません。在留資格ごとに就ける仕事や在留期間、支援義務が異なるため、制度を理解しないまま進めると受け入れ後の運用で困りやすくなります。

さらに、住居、生活支援、教育、相談体制まで含めて整えておかないと、働き始めても不安が解消されず、早期離職につながることがあります。受け入れ側の準備が定着率を大きく左右するのです。

単なる労働力としてではなく、長く働く仲間として迎える発想が欠かせません。その姿勢がある会社ほど、制度変更があっても人材を定着させやすくなります。

製造業で雇用可能な主な在留資格

製造業で外国人を採用するときは、まず在留資格の違いを押さえる必要があります。名前が似ていても、就ける業務や在留期間、将来の定着のしやすさはかなり異なります。

  • 特定技能(1号・2号)
  • 技能実習(育成就労制度への移行)
  • 身分に基づく在留資格(永住者・定住者など)
  • 技術・人文知識・国際業務

採用したい職種が現場作業なのか、技術職なのか、管理業務なのかで使う資格は変わります。業務内容と在留資格が合っていない採用は不法就労リスクにもつながるため、最初の見極めが重要です。

特定技能(1号・2号)

特定技能は、人手不足が深刻な産業分野で一定の技能を持つ外国人が働くための在留資格です。製造業では現在「工業製品製造業分野」が対象で、機械金属加工や電気電子機器組立てなどの業務で受け入れが進んでいます。

1号は通算5年まで在留でき、2号には在留期間の上限がありません。家族帯同は1号では認められず、2号では認められます。長期就労を見込むなら、1号から2号への移行も視野に入れる必要があるでしょう。

なお、製造業の特定技能は直接雇用が前提で、派遣形態は使えません。雇用形態まで含めて制度に合うかを確認しておくことが欠かせません。

技能実習(育成就労制度への移行)

技能実習は、もともと日本で学んだ技能を母国へ持ち帰って生かす国際貢献を目的とする制度でした。ただ、実際の運用では人材確保の役割も大きく、制度見直しが進み、新たに育成就労制度へ移る流れになっています。

育成就労は、人材育成と人材確保の両方を目的に据えた制度で、原則3年の在留を通じて特定技能1号水準まで育成する考え方です。工業製品製造業分野では2027年度から運用開始予定で、技能実習からの切り替え準備が重要になります。

つまり、いま技能実習を使っている会社も、今後は育成就労を前提に採用計画を組み直す必要があるということです。制度移行の時期を見落とさないことが重要です。

身分に基づく在留資格(永住者・定住者など)

永住者、定住者、日本人の配偶者等といった身分に基づく在留資格は、就労活動に広い自由があります。職種ごとの厳しい制限がないため、製造現場でも日本人と近い形で配置しやすいのが特徴です。

このタイプの在留資格では、特定技能のような分野限定や支援義務がかからないため、採用後の運用は比較的シンプルです。派遣での就業もしやすく、柔軟に配置を考えたい会社とは相性が良いでしょう。

一方で、人数を計画的に確保しやすい制度ではないため、常に採用できるとは限りません。募集ルートの広さと定着施策が重要になります。

技術・人文知識・国際業務

技術・人文知識・国際業務は、いわゆる「技人国」と呼ばれる在留資格です。エンジニア、設計、品質管理、通訳、管理部門など、専門知識を要する職種で使われることが多く、単純な現場作業には向きません。

製造業では、設備設計、生産技術、海外対応、通訳、品質関連の職種で活用しやすい資格です。つまり、同じ外国人採用でも、特定技能とは役割が大きく異なります。

職種設計を誤ると、在留資格で認められた活動範囲を超えるおそれがあります。採用前に仕事内容を明確にしておくことが欠かせません。

外国人労働者を雇用するメリットとデメリット

外国人労働者の採用には、人手不足を補える大きな利点があります。その一方で、言語や文化、制度運用に伴う負担もあり、良い面だけで判断するのは危険です。

  • メリット:若手労働力の確保と現場の活性化
  • デメリット:言語・文化の壁と教育コスト

重要なのは、利点と負担の両方を理解したうえで受け入れることです。準備のある会社では戦力化しやすく、準備のない会社では小さな行き違いが積み重なりやすくなります。

メリット:若手労働力の確保と現場の活性化

外国人採用の大きな利点は、若手人材を確保しやすい点です。製造業では高齢化が進みやすく、ライン維持のために若い働き手を増やしたい会社が多いため、この意味はかなり大きいでしょう。

特定技能では一定の日本語力や技能水準が求められるため、基本的な作業理解がある状態で受け入れやすい強みもあります。教育期間を短くしやすい点は現場にとって助けになります。

さらに、異文化の視点が入ることで、既存社員にも良い刺激が生まれやすくなります。職場の多様性が高まると、従来のやり方を見直すきっかけにもなります。

デメリット:言語・文化の壁と教育コスト

採用後につまずきやすいのが、言葉と文化の違いです。作業指示が伝わりにくい、生活習慣の違いで戸惑いが出る、安全教育に時間がかかるといった問題は現場で起こりやすいです。

また、在留資格の申請、更新、支援計画、生活面の相談対応など、日本人採用では発生しにくい事務負担もあります。特定技能1号では支援業務も必要になるため、受け入れ体制が弱いと現場だけでは支えきれません。

だからこそ、採用の時点で教育コストと支援体制を見込んでおきます。人が足りないから急いで入れるだけでは定着しにくいのです。

新制度「育成就労」への移行で変わる製造現場の採用

今後の外国人採用を考えるうえで、育成就労制度への移行は大きな転換点です。技能実習時代と同じ感覚では運用しにくくなり、採用後の育成や定着の考え方も変わっていきます。

  • 技能実習制度から育成就労制度への変更点
  • 転籍(転職)制限の緩和が企業に与える影響
  • 特定技能へのスムーズな移行と長期定着の促進

育成就労は、働きながら技能を高めて特定技能1号へつなぐ考え方を持っています。そのため、受け入れ企業には育成の視点と、選ばれる職場づくりの両方が求められるようになります。

技能実習制度から育成就労制度への変更点

技能実習では国際貢献が前面に出ていましたが、育成就労では人材育成と人材確保の両方が制度目的になります。より就労の現場に近い考え方へ寄るため、採用実務への影響はかなり大きいといえます。

在留期間は原則3年で、その間に特定技能1号水準の技能を身につける流れです。製造分野では2027年度の運用開始予定となっており、今から準備を進める会社とそうでない会社で差が出やすくなります。

受け入れ側は、ただ働いてもらうだけでなく、どう育てるかまで問われます。この点が、旧来の技能実習との大きな違いです。

転籍(転職)制限の緩和が企業に与える影響

育成就労では、一定の条件を満たした場合に転籍が認められる方向で制度設計が進んでいます。工業製品製造業分野では、転籍制限期間を2年とする扱いが想定されています。

これは企業にとって、人を受け入れれば必ず長く残る時代ではなくなることを意味します。待遇、教育、相談体制が弱い会社は、せっかく育てても人が離れやすくなるでしょう。

つまり、今後は制度に守られるのではなく、職場そのものが選ばれるかどうかが問われます。外国人採用でも定着競争が強まるということです。

特定技能へのスムーズな移行と長期定着の促進

育成就労の大きな狙いは、3年の育成を経て特定技能1号へつなげることです。さらに特定技能2号まで進めば、在留期間の上限がなくなり、家族帯同も可能になります。

そのため企業側には、入社時だけでなく、その先の成長ルートを見せる視点が欠かせません。日本語力、技能試験、役割拡大をどう支えるかで、長く活躍してもらえるかが変わります。

定着しやすい会社は、採用、育成、昇給、在留資格の移行を一本の流れで考えています。短期の穴埋めではなく、中長期の人材戦略として組み立てることが重要です。

外国人労働者が定着する職場作りのポイント

外国人材を採用しても、定着しなければ意味がありません。採用力よりも、その後の受け入れ方で差がつく場面が多く、生活支援や評価制度まで含めた職場づくりが欠かせません。

  • 生活支援とコミュニケーションの工夫
  • 技能習得を支えるマニュアルの多言語化
  • 公平な評価制度とキャリアアップの提示

定着の土台になるのは、安心して働けることと、先が見えることです。日々の困りごとを放置せず、成長の道筋まで用意できる会社ほど、長く働いてもらいやすくなります。

生活支援とコミュニケーションの工夫

外国人材が日本で安定して働くには、仕事だけでなく生活面の支えが重要です。住居探し、役所手続き、銀行口座、携帯契約など、最初につまずきやすい場面は少なくありません。

また、職場では難しい日本語より「やさしい日本語」を使うほうが伝わりやすく、安全面でも有利です。定期面談を入れて不安や不満を拾うだけでも、早期離職の防止につながります。

仕事の外側まで少し支える姿勢が、結果として仕事の定着を支えます。生活が不安定だと、職場で力を出しきりにくくなるためです。

技能習得を支えるマニュアルの多言語化

製造現場では、安全と品質を守るために、言葉の壁を減らす工夫が欠かせません。日本語だけの長文マニュアルでは、理解に差が出やすく、危険作業ほどリスクが高まります。

そこで有効なのが、多言語化に加えて図解や写真、動画を使う方法です。視覚で分かる形にすると、母語が違っても手順をそろえやすくなります。現場教育の負担軽減にもつながるでしょう。

伝わるマニュアルは、教育資料であると同時に安全対策でもあります。言葉の問題を個人の努力だけに任せないことが大切です。

公平な評価制度とキャリアアップの提示

定着を左右するのは、日々の働きやすさだけではありません。努力しても評価が見えない職場では、長く働く意味を感じにくくなります。国籍を問わず、能力と貢献で評価する仕組みが必要です。

昇給、役割の広がり、リーダー候補への育成、在留資格のステップアップなど、先の見える職場は定着しやすくなります。特定技能1号から2号へ進める道も、長期定着の大きな後押しになります。

採用した後にどう育つかまで示せる会社は強いです。働く意味を感じられる環境づくりが、結果として採用力にもつながります。

採用時に注意すべき法的リスクと不法就労防止

外国人採用では、人手不足を埋めたい気持ちが先行すると危険です。在留資格の確認を怠ると、会社側も不法就労助長罪に問われるおそれがあります。

  • 在留カードの確認と不法就労助長罪の回避
  • 社会保険への加入と労働条件の明示

法令順守の基本は、日本人採用より確認項目が多いことを前提に動くことです。在留資格、就労範囲、期限、雇用条件を一つずつ確認しなければなりません。

在留カードの確認と不法就労助長罪の回避

採用時には、在留カードの有無、在留期限、在留資格、就労制限の有無を必ず確認する必要があります。在留カードを確認していないなどの過失があっても、事業主は処罰を免れません。

不法就労助長罪の罰則は、3年以下の懲役または300万円以下の罰金です。偽造カードや失効カードの確認体制まで含めて、採用担当だけでなく現場責任者も理解しておくべきでしょう。

制度を知らなかったでは済まされません。外国人採用では、最初の確認作業そのものが重要な法務対応になります。

社会保険への加入と労働条件の明示

外国人労働者にも、日本人と同じく労働基準法や社会保険のルールが適用されます。賃金、労働時間、休日、安全衛生の取り扱いを曖昧にしたまま雇うことはできません。

雇用条件は、本人が理解できる形で明示することが重要です。言葉の壁がある場合は、翻訳や通訳を使って誤解を防がなければなりません。条件の食い違いは、離職やトラブルの原因になりやすいためです。

社会保険加入も含め、外国人だけ別扱いにしないことが基本です。法令順守と定着の両面で、その姿勢が問われます。

外国人労働者のよくある質問

Q. 特定技能の試験はどのくらい難しい?

特定技能1号では、日本語試験と製造分野の技能試験の両方が必要です。日本語は国際交流基金日本語基礎テストまたは日本語能力試験N4以上が目安になり、技能は製造分野特定技能1号評価試験で確認します。

Q. 日本語が全く話せない人を採用しても大丈夫?

特定技能では一定の会話力が前提になるため、まったく話せない人をそのまま受け入れるのは難しいです。一方、育成就労では入国後の育成も前提に含まれるため、支援体制しだいで受け入れやすさは変わります。現場では通訳や翻訳ツールの準備が欠かせません。

Q. 派遣で外国人労働者を活用することはできる?

製造業の特定技能は直接雇用のみで、派遣は使えません。ただし、永住者や定住者など身分に基づく在留資格なら、派遣で就業する形も取りやすくなります。在留資格によって使える雇用形態が変わる点に注意が必要です。

まとめ

製造業では、外国人労働者の受け入れが人手不足対策の中心に近づいています。特定技能、育成就労、身分系在留資格、技人国をどう使い分けるかで、採用の進めやすさも定着のしやすさも変わります。

ただし、採用だけ進めても成功しません。在留資格の理解、生活支援、教育、評価制度、法令順守までそろってこそ、外国人材は長く力を発揮しやすくなります。制度の転換期だからこそ、受け入れ環境の差がはっきり出やすい局面です。

多様な人材が安心して働ける職場は、結果として日本人にとっても働きやすい職場になります。外国人採用を一時的な穴埋めではなく、会社の成長を支える人材戦略として考えることが大切です。

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